舌苔や口臭対策に唾液を増やす方法は?

舌苔や口臭対策に唾液を増やす方法は?

舌苔や口臭対策で唾液を増やすには、水分補給に加えて、よく噛むこと、シュガーレスガムや酸味を利用して唾液の分泌を促すことが役立ちます。ただし、唾液が少ない状態が長く続く場合は、薬の副作用や口呼吸、病気などが関係していることもあります。

唾液を増やすと舌苔や口臭対策になる理由

唾液には、口の中の食べかすや細菌を洗い流し、口内をうるおす働きがあります。唾液が減ると舌の表面が乾きやすくなり、細菌やはがれた粘膜などが付着して舌苔が増え、口臭につながることがあります。

ただし、舌苔や口臭の原因は唾液不足だけではありません。歯周病、むし歯、舌の清掃不足、口呼吸、喫煙などが関係する場合もあるため、唾液を増やすだけで改善するとは限りません。

唾液を増やす方法

こまめに水分をとる

口の乾きを感じる前に、少量の水をこまめに飲みます。水分補給は口の中の乾燥を和らげますが、すでにある舌苔を水だけで落とす方法ではありません。

糖分の多い飲み物を頻繁に飲むと、むし歯のリスクが高まることがあります。普段の水分補給には、水や無糖のお茶などを選ぶとよいでしょう。

シュガーレスガムを噛む

ガムを噛む動作は、唾液腺を刺激して唾液を出しやすくします。むし歯予防の観点では、砂糖を含まないシュガーレスガムが適しています。

  • 食後や口の乾きを感じたときに噛む
  • 砂糖入りのガムを長時間噛み続けない
  • あごの痛みや顎関節の症状がある場合は無理をしない

キシリトール配合の商品もありますが、キシリトールが入っているだけで舌苔や口臭が必ず改善するわけではありません。商品の表示を確認し、噛むことによる唾液分泌の補助として使います。

食事でよく噛む

柔らかいものだけで済ませず、食事を急がずによく噛むと、唾液が出やすくなります。噛みごたえのある食品を取り入れる場合も、無理に硬いものを食べる必要はありません。

早食いを避け、ひと口ごとに十分に噛むことを意識すると、唾液を出す機会を増やせます。

酸味を利用する

レモンや梅などの酸味は、唾液が出るきっかけになります。ただし、酸性の食品や飲料を頻繁に口にすると、歯の表面が酸の影響を受けることがあります。

酸味の強い飲み物を少しずつ長時間飲み続ける方法は避け、摂取後は水で口をすすぐなど、歯への影響にも注意してください。口内炎や胃の不調がある人は、無理に酸味を使わないでください。

口呼吸を減らし、鼻呼吸を意識する

口を開けたまま呼吸する口呼吸は、口の中を乾燥させる原因になります。日中に口が開いていることが多い場合は、舌を上あごに軽くつけ、唇を閉じることを意識します。

鼻づまりやアレルギーなどで鼻呼吸がしにくい場合は、無理に鼻呼吸へ変えようとせず、耳鼻科などで原因を確認してください。

唾液腺をやさしくマッサージする

唾液腺のある部分をやさしく刺激すると、唾液が出ることがあります。強く押さず、痛みがない範囲で行ってください。

  1. 耳の前からあごの付け根にかけて、指の腹で円を描くようにゆっくり押す。
  2. あごの内側のやわらかい部分を、親指で軽く押す。
  3. あごの下から前方へ、指でやさしくなでる。

腫れ、強い痛み、片側だけの違和感がある場合は、マッサージを続けず歯科や医療機関に相談してください。

舌苔と口臭には舌の清掃も必要

唾液を増やすことに加えて、舌苔が目立つ場合は舌ブラシや舌クリーナーで舌の表面をやさしく清掃します。舌苔を強くこすると舌を傷つけたり、かえって刺激で荒れたりするため、力を入れすぎないことが大切です。

  1. 舌ブラシを水でぬらす。
  2. 舌を前に出し、奥から手前へ軽く動かす。
  3. 数回で切り上げ、水で口をすすぐ。
  4. 舌ブラシを洗い、清潔に保つ。

舌苔は一度ですべて落とそうとせず、朝の歯磨き前などに少しずつ清掃します。歯磨き、歯間清掃、定期的な歯科検診も口臭対策に必要です。

唾液が減る原因を確認する

唾液が少ない状態が続くときは、生活習慣だけでなく、次のような原因がないか確認します。

  • 水分不足や発汗
  • 口呼吸や鼻づまり
  • 喫煙や飲酒
  • 緊張やストレス
  • 服用している薬の影響
  • 唾液腺や全身の病気

薬が原因かもしれないと思っても、自己判断で服用を中止してはいけません。口の乾きが気になる場合は、薬の名前や飲み始めた時期を伝えて、処方した医師や薬剤師に相談してください。

受診したほうがよいケース

次のような場合は、唾液を増やす対策だけで様子を見ず、歯科や医療機関に相談してください。

  • 口の乾燥が数週間続いている
  • 水を飲んでも口の乾きが改善しない
  • 舌の痛み、出血、ただれ、白い斑点がある
  • 歯ぐきの腫れや出血、歯の痛みがある
  • 口臭が続き、セルフケアで変化がない
  • 飲み込みにくさや強い口の渇きがある

歯周病やむし歯が口臭の原因なら、唾液を増やすだけでは改善しません。舌苔が厚く付着して取れない場合や、口内の異常がある場合も、歯科で確認を受けると原因を特定しやすくなります。

舌苔や口臭対策で最初にすること

まずは水や無糖のお茶をこまめに飲み、食後の歯磨きと歯間清掃を行い、必要に応じてシュガーレスガムを噛みます。舌苔は舌ブラシで強くこすらず、やさしく清掃してください。

それでも口の乾燥や口臭が続く場合は、唾液不足以外の原因が考えられます。歯ぐきの症状や舌の異常があるなら歯科へ、鼻づまりや服薬の影響が疑われるなら耳鼻科や処方医へ相談しましょう。