舌苔を舌磨きして血が出る主な原因は、力を入れすぎて舌の表面を傷つけていることです。舌の炎症や口内炎、乾燥などが原因の場合もあります。少量の出血でも、いったん舌磨きを中止し、出血が続くか、舌に異常がないかを確認してください。
舌磨きで血が出る主な原因
舌を強い力でこすっている
舌の表面は粘膜で、歯のように硬くありません。舌ブラシや歯ブラシを強く押し当てたり、同じ場所を何度もこすったりすると、舌の表面に細かな傷ができて出血することがあります。
舌苔を一度ですべて取ろうとして、奥まで強く磨くほど、傷や炎症を起こしやすくなります。舌苔が少し残っていても、無理に取り切る必要はありません。
舌に口内炎や傷がある
口内炎、やけど、硬い食べ物による傷、歯の欠けや詰め物による刺激があると、舌磨きの刺激で出血することがあります。出血した場所に痛みや腫れがある場合は、舌苔だけが原因とは限りません。
舌が乾燥している、炎症を起こしている
口の中が乾燥していると、舌の粘膜が傷つきやすくなります。口呼吸、睡眠中の乾燥、水分不足、喫煙などがある場合は、舌磨きの刺激で出血しやすくなることがあります。
舌ではなく、歯ぐきから出血している
舌磨きの途中で血が出ても、出血源が舌とは限りません。歯ぐきの炎症や歯周病があると、舌ブラシが歯ぐきに当たっただけで血が出ることがあります。
舌の表面に傷が見当たらず、歯と歯ぐきの境目から血が出ている場合は、歯科医院で歯ぐきの状態も確認してもらいましょう。
出血しやすい病気や薬の影響がある
血液を固まりにくくする薬を服用している場合や、血小板などの異常がある場合は、通常より出血しやすいことがあります。薬を自己判断で中止せず、出血が繰り返すときは、処方した医療機関や歯科医院に相談してください。
血が出たときの対処法
まずは舌磨きを中止し、舌をこすらずに口の中を水で軽くすすぎます。出血している場所が分かる場合は、清潔なガーゼなどを当て、強く押しつぶさない程度に数分間圧迫してください。
出血が止まった後も、傷が治るまでは舌ブラシや歯ブラシを舌に当てないようにします。熱い飲み物、香辛料、アルコールなど、しみるものも控えると刺激を減らせます。
出血が止まらない、いったん止まっても何度も出血する場合は、舌磨きを続けず、歯科医院または口腔外科を受診してください。
血を出さないための舌磨きの方法
舌磨きは、舌苔を完全に除去するためではなく、表面の汚れを無理なく減らすために行います。次の手順で、痛みや出血がない範囲にとどめてください。
- 舌ブラシまたは毛先の柔らかい歯ブラシを用意します。
- 舌を前に出し、鏡で舌の表面を確認します。
- 舌の奥から手前へ、力を入れずに短く動かします。奥へ押し込むと吐き気が出やすいため、無理に奥まで入れません。
- 同じ場所を何度もこすらず、数回でやめます。
- 水で口をすすぎ、舌に痛みや出血がないか確認します。
舌ブラシを強く押しつけて、白い色がなくなるまで磨く必要はありません。舌磨き中に痛みがある、ヒリヒリする、血がにじむ場合は、力が強すぎる可能性があります。
歯科医院を受診したほうがよい症状
次のような場合は、舌を傷つけただけではなく、口の中の病気や出血しやすい状態が隠れている可能性があります。舌磨きを中止して、歯科医院や口腔外科で相談してください。
- 舌磨きをやめても出血が続く
- 何度も同じ場所から血が出る
- 舌の痛み、腫れ、しこりがある
- 舌に治りにくい傷や口内炎がある
- 白い部分や赤い部分が長く残る
- 歯ぐきからも出血する
- あざができやすい、鼻血が出やすいなど、体の別の場所でも出血する
- 血液を固まりにくくする薬を服用している
特に、出血が多くて止まりにくい、息苦しさや飲み込みにくさがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
舌苔の舌磨きで血が出たときの判断
舌磨きの直後に少量の血が出て、すぐに止まり、痛みや腫れもない場合は、こすりすぎによる小さな傷が考えられます。この場合は舌磨きを休み、再開するときは力を弱めてください。
一方で、出血が続く場合や繰り返す場合、舌の傷・しこり・色の変化を伴う場合は、自己判断で舌磨きを続けないことが大切です。まずは舌をこするのをやめ、出血の場所と状態を確認したうえで、歯科医院や口腔外科に相談しましょう。







