舌苔(ぜったい)や口臭は、風邪のときに一時的に強くなることがあります。風邪による鼻づまりで口呼吸になったり、発熱や水分不足で口の中が乾燥したりすると、舌に細菌や食べかすなどが付着しやすくなるためです。
ただし、舌苔や口臭があるからといって、必ず風邪をひいているとは限りません。口の乾燥、歯周病、舌の汚れ、鼻やのどの病気など、ほかの原因も考えられます。
風邪で舌苔や口臭が強くなる理由
風邪そのものが舌苔を直接作るというより、風邪に伴う口の環境の変化が、舌苔や口臭につながると考えられます。
鼻づまりで口呼吸になる
風邪で鼻がつまると、無意識に口で呼吸しやすくなります。口呼吸が続くと唾液が蒸発して口の中が乾き、舌の表面に細菌や食べかすが残りやすくなります。
口の中の細菌が増えると、舌苔が厚くなったり、揮発性硫黄化合物と呼ばれるにおいの原因物質が発生したりして、口臭を感じやすくなります。
発熱や水分不足で口が乾く
発熱、食事量の低下、発汗などによって水分が不足すると、唾液の量が減ることがあります。唾液には口の中を洗い流す働きがあるため、唾液が少ないと舌苔や口臭が目立ちやすくなります。
鼻水や痰がのどに流れる
風邪のときは、鼻水や分泌物がのどに流れ込むことがあります。これを後鼻漏(こうびろう)といい、のどの不快感や口の中のにおいにつながる場合があります。
ただし、鼻水や痰があるからといって、口臭の原因が必ず後鼻漏だと判断することはできません。歯ぐきの炎症や口の乾燥など、複数の原因が重なっていることもあります。
風邪による舌苔・口臭はいつまで続く?
風邪が治り、鼻づまりや発熱、口の乾燥が改善すると、舌苔や口臭も弱くなることがあります。ただし、続く期間には個人差があり、風邪が治った後も口臭が続く場合は、風邪以外の原因を確認する必要があります。
特に、次のような場合は風邪だけが原因とは考えにくいため、歯科や医療機関への相談を検討してください。
- 風邪の症状が治っても、口臭や舌苔が長く続く
- 歯ぐきから出血する、腫れる、痛みがある
- 舌苔が急に厚くなった、広がった
- 舌や口の中に痛み、ただれ、出血しやすい部分がある
- 白い付着物を拭っても取れない
- 強いのどの痛み、飲み込みにくさ、息苦しさがある
口の中の白いものは舌苔とは限らず、口内炎や真菌による感染など別の状態の場合もあります。無理にこすり取らず、気になる変化が続くときは専門家に確認してもらいましょう。
風邪のときに舌苔や口臭を悪化させない方法
基本は、口の乾燥を抑え、舌や歯を傷つけずに清潔に保つことです。
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こまめに水分をとる
一度に大量に飲むのではなく、口の乾燥を感じる前から少量ずつ水分をとります。発熱や下痢などがある場合は、体調に応じて適切な水分補給を行ってください。
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歯みがきと歯間清掃を続ける
体調が悪くても、無理のない範囲で歯をみがきます。歯と歯の間に汚れが残ると、舌苔とは別に口臭の原因になることがあります。
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舌は専用ブラシなどで軽く清掃する
舌苔が気になるときは、舌の奥から手前へ、力を入れずに少ない回数で清掃します。強くこすると舌の表面を傷つけ、炎症や違和感の原因になるため、落ちにくい汚れを無理に取ろうとしてはいけません。
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鼻づまりがあるときは口呼吸を減らす
室内の乾燥を避け、鼻づまりには用法・用量を守って市販薬などを使用します。薬を使っても改善しない場合や、使用してよいか判断できない場合は、薬剤師や医師に相談してください。
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十分な休養をとる
風邪の症状が強いときは、口臭だけを無理に消そうとせず、睡眠や水分補給など体調の回復を優先します。
舌苔や口臭があるとき、風邪かどうかを判断するには
舌苔や口臭だけでは、風邪かどうかを判断できません。鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛み、発熱などの症状が同時にあるかを確認し、口の症状が風邪の経過とともに改善するかを見ます。
| 状態 | 考えられること | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 風邪の症状と一緒に口臭が出た | 口呼吸や発熱による口の乾燥 | 鼻づまりや発熱が改善すると口臭も弱くなるか |
| 風邪が治っても口臭が続く | 歯周病、舌の汚れ、口の乾燥など | 歯ぐきの出血や腫れ、歯の痛みがないか |
| のどの違和感や鼻の症状が長引く | 風邪以外の鼻やのどの疾患など | 症状の期間や悪化の有無 |
| 舌や口の中の白い付着物が取れない | 舌苔以外の口腔内の異常の可能性 | 痛み、ただれ、出血がないか |
まとめ
風邪のときは、鼻づまりによる口呼吸、発熱や水分不足による口の乾燥、鼻水や分泌物の影響で、舌苔や口臭が一時的に強くなることがあります。
まずは水分補給、歯みがき、舌を強くこすらない清掃を行い、風邪の回復とともに改善するか確認してください。風邪が治っても続く口臭、取れない白い付着物、歯ぐきの腫れや出血がある場合は、歯科や医療機関で原因を調べることが大切です。







