舌苔を舌磨きするときの力加減は、舌を押しつぶさず、痛みや出血が起きない程度の弱い力が目安です。舌苔を一度ですべて取ろうと強くこすると、舌の表面を傷つけたり、かえって刺激を与えたりすることがあります。
舌磨きの力加減は「なでる程度」が目安
舌ブラシや舌クリーナーを舌に軽く当て、表面をなでるように動かします。道具を舌に押しつけて、舌が大きくへこむほどの力はかけないでください。
具体的な力をグラムなどで決めることは難しいため、次の状態を目安に調整します。
- 舌に痛みがない
- 磨いた後にヒリヒリしない
- 出血しない
- 舌の表面が赤くなりすぎない
- 舌の表面をこすり取る感覚ではなく、付着物を軽く動かす感覚がある
舌磨きの後に痛みや出血がある場合は、力が強すぎる可能性があります。いったん中止し、再開する場合は力を弱めてください。
舌苔を傷つけずに磨く方法
舌苔は、舌の表面に付着した食べかすや細菌、古くなった細胞などが混ざったものです。完全に取り除く必要はなく、見た目や口臭が気になる部分をやさしく清掃します。
- 舌ブラシまたは舌クリーナーを水でぬらします。
- 舌を前に出し、舌の奥に道具を軽く当てます。
- 舌の奥から手前へ、一定方向にゆっくり動かします。
- 1回動かすごとに道具を水で洗い、汚れを落とします。
- 数回で切り上げ、口を水ですすぎます。
舌の奥は嘔吐反射が起きやすいため、無理に奥まで入れないでください。息を止めず、舌を前に出した状態で短時間に行うと、刺激を抑えやすくなります。
舌磨きは1日1回を目安にする
舌磨きは、基本的に1日1回程度で十分です。特に行いやすいのは、朝の歯磨きの前後です。
食後ごとに磨いたり、舌苔が見えなくなるまで何度もこすったりすると、舌の表面を傷めるおそれがあります。1回で十分に取れない場合も、力を強くするのではなく、次の機会にやさしく行ってください。
歯ブラシを使う場合はさらに弱い力で
舌ブラシがない場合に歯ブラシを使うこともありますが、歯ブラシの毛先は舌に刺激が強くなりやすいため、より弱い力で行います。歯ブラシを舌に押し当てず、毛先を寝かせるようにして、手前へ軽く動かしてください。
硬めの歯ブラシや強い横磨きは、舌の表面を傷つける原因になります。舌磨きをする機会が多い場合は、舌用に作られたクリーナーの使用を検討できます。
舌苔が取れないときも力を強くしない
舌苔が厚く付いている、何日も変化しない、舌磨き後も気になるといった場合でも、力を強くしてはいけません。舌苔が増える原因は、口の乾燥、口呼吸、食事や水分摂取の少なさなど、舌をこする以外の要因も考えられます。
舌の痛み、腫れ、ただれ、出血が続く場合や、舌の色や表面の変化が長く続く場合は、舌磨きで対応せず、歯科や医療機関に相談してください。口臭が続く場合も、舌苔だけが原因とは限りません。
舌苔の舌磨きは、「落とし切る」より「傷つけない」ことを優先します。痛みや出血が出ない弱い力で、舌の奥から手前へ数回動かす程度にとどめましょう。







